白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

剛腕の変化球!「第18回 東京03単独公演「明日の風に吹かれないで」」(2016年9月10日)

午前十一時起床。

 

寝起きはあまり芳しくない。夜中の四時過ぎまで、『ゲームセンターCX メガドライブスペシャル』を見てしまったからだ。近年、「ゲームセンターCX」のDVD-BOXはもはや惰性で買い続けている状態だったのだが、「ダイナマイトヘッディー」の攻略が面白くて、ついつい最後まで見てしまった次第である。我ながら、どうも緊張感が足りない。かつては、芸人の単独ライブを鑑賞するという時には、前日から緊張でなかなか寝付けず、当日も不安と緊張で何度もトイレに駆け込むことになっていたものだが。先日、コンビニで安売りされていたカップラーメンを食べ、空腹を満たす。東京の某有名店のカレーとのコラボ企画だったらしいのだが、味は凡庸で面白くなかった。

 

その後、諸々の準備を済ませ、午後二時に家を出る。車で宇多津駅まで移動して、そこから電車で岡山に向かう。いつもなら、一時間いくらの駐車場をテキトーに利用するのだが、今回は二十四時間につき五百円という明確に割安の駐車場に車を停めた。ライブ終演後、以前からネット上で付き合いのある方々と、ちょっとした飲み会+カラオケオフをすることになっていたからだ。今にして思うに、今回に関しては、ライブよりもオフ会の方に気持ちを寄せてしまっていたような気もする。まずは宇多津駅から児島駅まで移動して、そこで快速電車に乗り換えて、岡山駅へと向かう。移動にはおよそ一時間ほどかかるが、さほど時間がかかっていないように感じるのは、自分が車窓から眺める景色が好きだからなのだろうか。

 

午後四時、岡山駅に到着。会場はもはやお馴染みとなっている「おかやま未来ホール」。開演時刻が午後五時半であまり時間に余裕がなかったので、そそくさとおかやま未来ホールを導入しているイオンモール岡山へと移動する。そのまま五階のフードコートに向かい、岡山のB級グルメとして知られる「かばくろ」のぶたかば重を食べる。飲み会の席でうっかり食べ過ぎてしまってはいけないという意識からの行動だったが、その模様を写真に収めたツイートを見たフォロワーさんから「なんで食べたの?」という純粋無垢な疑問の声を頂戴した。要らぬ気遣いだったか。

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食後、まだ時間に余裕があったので、HMV未来屋書店を物色する。「面白そうな廉価盤CDは売られていないか」「岡山県に固執するという激しく狭い需要の映画評論本『まぁ映画な、岡山じゃ県〈2〉―シネマ珍風土記』は売られていないのか」と探し回っていると、まだ開場前にもかかわらず、会場に向かって長い行列が出来ていることに気が付いた(※未来屋書店はおかやま未来ホールの隣にあるので、お店の中からホール入口の様子が伺えるのだ)。どういう理由かは分からないが、開場前に物販コーナーを開いてしまったらしい。慌てて自分も行列に加わる。行列はロビーの物販コーナーから会場の入り口まで伸びており、一見、とても長いものに見えたが、いざ並んでみると十分程度で売り場まで辿り着くことが出来た。スタッフの手際の良さが故だろう。いつも買っている「パンフレット」「劇中歌CD(今回は親しいフォロワーさんに購入を頼まれたので二枚買った)」、そしてデザインがオシャレな「タオル」を購入。あと、俺は買いそびれてしまったが、被災した熊本に売り上げを寄付するという「クリアファイル(熊本ver.)」、実験的に作られた「ウォールマグ」なども売られていた。購入後、またしばらく書店で時間をつぶした後で、ホール入り。今回はR列とかなり後方の席になってしまった。

 

席に向かうと、ガバーッと足を広げて座っている男性が隣の席にいる。むむっ。会場の電気が落とされても、オープニングテーマが始まっても、コントが始まっても、スマホをイジっている。むむむっ。それでいて笑い声が異常にデカい。むむむむっ。この人がテレビを見ている感覚でライブを観てしまう人か。噂には聞いたことがあったが、実際に遭遇するのは初めてだったので、なんだか衝撃を受けてしまった。ちなみに、ライブ終演後、その人が座っていた席の裏側には、空になったペットボトルと使い捨てスマホ充電器が放置されていた。育ち! 育ちよ!

 

午後五時半開演。

 

とてつもなくオーソドックスな設定で始まったオープニングコントにちょっとだけ不安を覚えるも、少し捻りを加えた展開と三人の演技力でグッと引き込まれる。いい。実にいい。コントの直後、すぐさま始まる主題歌もノリノリだ。今回は新潟生まれのアイドルユニット・RYUTistをゲストボーカルに迎えて、ちょっとだけ楽曲にハリとツヤが出たような。その後のコントに関しては、まだ公演中なのでネタバレを書くことができないが、ちょっとギスギスとした雰囲気のネタが多かったような気がする。でも、その空気を笑いに変えてしまうので、鑑賞後はとても清々しい。なんとも不思議な感覚だ。毎回、作家のオークラが手掛けているロングコントも、いわゆる色恋絡みの内容ではなく、それなのにしっかりと東京03らしい感覚を残していて、かなり満足できる内容だった。とはいえ、そろそろ厳しくなってきたかな?という気も。この芸風を何処まで突き詰めていけるのか……今後の展開が気になる公演だった。あと、覚書として……「豊本のスネじゃなくてヒザ」「角田が困惑の表情を浮かべずに豊本の目をじっと見る」くだりは、岡山が初めてだったらしい。

 

終演後はお馴染みのグッズ購入者を対象とした握手会。舞台から離れた席だったため、移動に少し時間がかかってしまい、ロビーに出た頃には既にけっこうな行列が出来ていた。ただ、エンディングでのトーク中、角田がインスタグラム用の写真を撮影するという余計なことをしたためなのか(酷い言い草)時間が押していたらしく、握手会もかなり急ぎ足に。すぐさま順番が回ってきたが、それぞれ「(角田)最後のコントの演技が素晴らしかったです」「(飯塚)○○パのコントが最高でした」「(豊本)おばあちゃん、新しい扉が開きましたね!」と一言だけ伝えた。……今になって気が付いたが、豊本に対してだけちょっと上から目線な気がする。メンバーで唯一、ネタを書いていないからだろうか。

 

握手会を終えると、すぐさまフォロワーのイシダドウロさんと合流。氏の運転で本日の飲み会の会場となる「肉バル モック」へと移動する。ここで一旦、イシダ氏が車を近場の有料駐車場に停めるために離脱。先に店に入っていた資本主義さんと合流する。しばらく経ってイシダさんが追い付いたので、飲み会を開始。燻製が美味いだの、肉が美味いだの、なんだかんだ言っているうちに、広島東洋カープが25年ぶりのリーグ優勝が決定して盛り上がる(資本主義さんは広島出身なので、カープに関しては相当に思い入れがあるのだ)。

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……これ以後の流れは需要が無さそうなのでざっくりと。

22時:「肉バル モック」退店、近くの「ビッグエコー」に入店

03時:資本主義さんが離脱

06時:「ビッグエコー」退店、イシダドウロさんと別れる

07時:「自遊空間」入店

11時:「自遊空間」退店、「紀伊國屋書店」入店

12時:「紀伊國屋書店」退店、「一風堂」入店

13時:「一風堂」退店、岡山駅からマリンライナーに乗車

14時:坂出駅で降車、琴平線宇多津駅へ移動、自車に乗車

15時:「丸亀TSUTAYA」でCDやら本やらを物色

17時:帰宅

以上、お疲れさまでした。