土曜深夜の視聴覚室

芸人のDVDについてなんやかんやいう

「じわじわチャップリン」(2016年7月30日)

  • 全力じじぃ35

「女性のタイプ」。二週勝ち抜き。これまでと同様、「ひょうき~ん!」のフレーズをブリッジとしたショートコント形式の漫才。過去二回に比べてあんまりウケていなかったからなのか、いつもよりリズムが崩れていたような気が。以前はもっとテンポ良く笑わせていた気がする。とはいえ、ネタの不調をしっかりとブリッジでのやりとりで取り返していた。拳を挙げて「こらぁ~!」というだけのギャグが、どうしてあんなに面白いのだろうか。ケンカから結婚式が始まるコントも良かった。三週勝ち抜けでチャンピオン大会出場決定!

 

「ショートコント」。二週勝ち抜き。ショートコントのフォーマットが知られていることを前提としたコント。ひたすらに自由奔放な言動を取り続ける川原が、相方の瀬下を巻き込んで、どんどん従来のショートコントのカタチから逸脱していく様子がスリリングで面白い。「命にかかわるパンチ」「お前もちょっとくらい食べんと後半のショートコントもたんぞ!」などの印象的なワードも素晴らしかった。ただ、従来のカタチから逸脱しているという前提が、本来の天竺鼠のコントに見られる不条理さを逆に奪ってしまっていたような気もする。とはいえ、過去二回の挑戦ではちゃんとコントを見せていたことを思うと、確信犯的にやってのけただけのような気もする。そういう意味では、やっぱり底知れない。

 

【ふきだまりコーナー】

天竺鼠、サイクロンZ、ネルソンズ、ゆにばーす、オジンオズボーン、しゃもじ、ローズヒップファニーファニー、コーヒールンバ、永野、Aマッソ、田畑藤本が登場。「海辺で盛り上がるギャグ」というテーマの元、Aマッソ、永野がギャグを披露した。

 

「ゲレンデがとけるほどお茶たてたい」。二週勝ち抜き。アラサー女な千利休がゲレンデで婚活。設定のどうかしている感だけでお腹いっぱいになりそう。肝心のコントも相変わらず小ネタ満載で密度が高い。ただ、過去二回のコントが歴史ネタを中心としていたのに対し、今回は千利休だけにお茶をテーマにしたボケで攻めているため、少しネタの掘り下げが甘いように感じた。とはいえ、ハマッたときの破壊力は抜群で、「そんな女、どうせ“綾鷹”選べない10%の方よ!」「もう! “お~いお茶”だったら大賞だっつーの!」は笑った。このアホな世界観の微妙なバランス感、大切にしてもらいたい。三週勝ち抜けでチャンピオン大会出場決定!

 

  • ハブサービス【28】

「タイツで変身できるかな」。前回と同様、タイツを使った変身芸。やはり、ほぼ全裸に近い恰好をしながらも生真面目さが伺える丁寧な喋りで進行する姿が、たまらなく面白い。以前にも書いた気がするが、だからこそ、このカルトな芸がしっかりとウケるのだろう。パフォーマンスも上々の仕上がりで、日常的なテーマを用いたタイツ芸を披露し続けた上で、最後にあのアニメキャラのあの部分を表現するという誰にも予想できないであろうパフォーマンスを持ってきたのには心底驚いたし、腹の底から笑った。また、完成度が高いから、納得してしまうところが凄いんだよなあ。今回は惜しくも敗退となったが、次の挑戦にも期待したい。というか他のも観たい。

 

【今週のふきだまり芸人】

ローズヒップファニーファニー「ファニーコント「高校野球の開会式」」

しゃもじ「ショートコント「監督」」

 

次回の出場者は、しゃもじ、田畑藤本ネルソンズローズヒップファニーファニー。しゃもじは「こそこそチャップリン」時代の勝者、ネルソンズは「こそこそチャップリン」最終回で挑戦した一組。