土曜深夜の視聴覚室

芸人のDVDについてなんやかんやいう

「じわじわチャップリン」(2016年7月16日)

「ヤンキー」。1週勝ち抜き。ゴリゴリのリーゼントを固めたヤンキーが実はいい子。『キングオブコント2009』で披露していた定食屋のコントを彷彿と。口は悪いけど、言っていることは割とちゃんとしている。ただ、その設定に固執し過ぎることなく、「お前テストに出ろよ!」「没収して殺せ!」などの本題とは少しズレた要素を含んだワードを存分に盛り込む。このトリッキーな魅力がたまらない。前回のネタもそうだったが、コント全体の法則に無理して従わないワイルドさが、彼らの良さであるように思う。

 

  • 全力じじぃ36

「カッコいいこと」。1週勝ち抜き。じじぃになったらカッコいいことをしていきたいという二人が、万引きを注意したり、ボクシングのセコンドをしたり、英語を喋ったり。前回と同様、漫才に見せかけたショートコントスタイル。前回のイチオシだった「こらぁ~!」は控え目になっていたが、合間のブリッジでしっかりと笑わせていた感。個人的にはセンターマイクを掴んで、客席に向かって「どう思います?」が良かったなあ。これと、終盤の「電車でお年寄りに席を譲る」コントの「ひょうき~ん!」の言い方。それまでの流れがあっただけに、あのアレンジがいいインパクトになっていた。

 

【ふきだまりコーナー】

ヴィンテージ、オジンオズボーン、オテンキ、サイクロンZ、サンシャイン池崎、しゃもじ、ハブサービス、ハリウッドザコシショウ、ゆにばーす、ラブレターズが登場。「夏休みを満喫できるようなギャグ」というテーマの元、サンシャイン池崎ハリウッドザコシショウがギャグを披露した。

 

  • 勝又:【25】

「将棋」。2週勝ち抜き。将棋の試合に見せかけて……。これまでと同様、ナンセンスな味わいが存分に生かされたコント。普通の将棋を少しずつ壊していく適切な面白さ。「後手 デカいヤツ」「先手 失敗」の流れや「後手 ラッキー」の意味の無さなど、たまらないものがあった。それでもこういう結果になってしまったのは、やはりオチでピストルを持ち出したことに観客が引いてしまったためだろうか。あの、結局はピストルが強いという、どうもこうもないオチは個人的に嫌いじゃないのだが(ネタの後のツッチーのコメントや、かすかに聞こえたウッチャンの「(結果が)楽しみだなぁ~」というさりげない言葉から、同様のことを感じていた人は少なくなかったように思う)。失敗したかに思われた手品の駒が出てきたことで、観客が何処を見ればいいのか分からなくなってしまったこともあったのかもしれない。

 

モーツァルトの給食当番」。1週勝ち抜き。給食当番を務めるモーツァルトのコント。前回の「聖徳太子とOL」と同様、設定をしっかりと反映した一人コントがバカバカしくも緻密で何とも言えない面白さ。シューベルトの魔王のくだりは笑ったなあ。ただ、ちょっと制限の幅が広がってしまったため、前回の小さな的を丁寧にしっかりと射貫く感じがなかったのは少し残念。それでも「鼻からドビュッシー!」「しっかりチェキ廉太郎!」など、シンプルに下らないワードの面白さがたまらない。ネタの後にイジられていた無闇に盛り込まれる「こんちゃ~す」も、なんだか無意味さを増長していて、良かったなあ。

 

【今週のふきだまり芸人】

オテンキ「コント:小ボケ先生」

ゆにばーす「ショートコント:甲子園」

 

次回の出場者は、全力じじぃ(2週勝ち抜き)、天竺鼠(2週勝ち抜き)、脳みそ夫(2週勝ち抜き)、ハブサービス。但し、来週はチャンピオン大会への出場権を持っている「インディアンス」「トンツカタン」「ななめ45°」「マツモトクラブ」「ラフレクラン」のネタが放送されるらしい。……「キャラメルマシーン」「グランジ」「平野ノラ」はスルーされるのかしら……。