準々決勝戦を見てきた人向け。大阪予選の感想はこちら。
続きを読むお仕事のお知らせ
NHKCD「立川談志 落語集成 1964-2004 第1集」
- アーティスト: 立川談志
- 出版社/メーカー: NHKサービスセンター
- 発売日: 2017/11/21
- メディア: CD
- この商品を含むブログを見る
11月21日にリリースされる「立川談志 落語集成 1964-2004 第1集」のブックレットに掲載されている落語立川流代表・土橋亭里う馬師匠のインタビュー記事の構成を担当しました。
お仕事としてやらせてもらったのですが、音源を確認している間は、あんまり家元とのエピソードを語っているイメージのない里う馬師匠の話を純粋に楽しんでしまいました。特に、名前についてちょっとだけいざこざが生じたという話が、とても面白かったです。是非ともご確認を(インタビューは放送作家・和田尚久氏)。
収録されている音源は以下の通り。すべて初の商品化だそうです。スゴいぞ。
【DISC1】
「蜘蛛駕籠」(1964年)
「寝床」(1965年)
「源平盛衰記」(1967年)
【DISC2】
「堪忍袋」(1971年)
「黄金餅」(1979年)
「権助提灯」(1979年)
【DISC3】
「羽団扇」(1972年)
「紙入れ~芝浜」(1977年)
【DISC4】
「道灌」(1971年)
「野ざらし」(1979年)
「人情八百屋」(1980年)
「ぞろぞろ」(1986年)
【DISC5】
DISC3の「紙入れ~芝浜」は1977年12月29日に放送された「立川談志独演会」(ラジオ第一)の内容をフル収録。「紙入れ」「芝浜」だけではなく、飯窪長彦による司会、幕間での質問コーナーまで、しっかりと収められているとのコト。
値段の割に内容が充実しているので、年末のお供に良かったら。
「M-1グランプリ2017」ファイナリスト決定!
【初】かまいたち
カミナリ(二回目)
【初】さや香
ジャルジャル(三回目)
【初】とろサーモン
【初】マヂカルラブリー
【初】ミキ
【初】ゆにばーす
和牛(三回目)
ファイナリストの速報を受け、決勝進出を果たしたコンビたちのことよりも、まず先に決勝進出を果たせなかったコンビたちのことが気になってしまった。昨年三位のスーパーマラドーナ、四大会連続で決勝戦進出を果たしていたハライチ、今年はかなり面白い漫才を仕上げてきたと噂に聞いていた相席スタートなど、今年も当然のように決勝戦へと駒を進めるだろうと思われていた昨年の猛者たちが軒並み敗退を喫するとは。とりわけスーパーマラドーナの敗退には驚いた。否、昨年大会において、完全にネタを仕上げてきた銀シャリどころか、敗者復活戦を勝ち上がってきた和牛にまで差されて三位に下ってしまったことに、少なくない不安を感じてはいた。とはいえ、それにしても、今年も無難に上がってくると思っていたのだが。
今年から決勝進出者は例年に一組追加されて九組となった。
初の決勝進出者は六組。初……という言葉の響きとは裏腹に、既にお笑い界隈ではその名を知られているコンビたちばかりだ。とろサーモン・マヂカルラブリーは、ともにセンスが高く評価され、お笑いフリークの間では常にM-1のファイナリスト候補として名が挙がっていたにも関わらず、これまで決勝戦に縁のなかったコンビである。それが遂に決勝戦へと進出する。嬉しいことではあるが、同時に、どうしてこれまでフックアップされてこなかったのかという疑問も残る。ミキは2016年秋の時点で既にフジテレビが発掘していて、本来ならば昨年大会で決勝進出を果たしていてもおかしくなかった兄弟漫才師である。無論、決勝進出するに値する実力のあるコンビだが、ここを拾い上げるのは半歩ほど遅い。ゆにばーすは先にテレビ東京の“神の舌”が目をつけている。かまいたちに至っては説明する必要もない。唯一、まったく聞いたこともないコンビはさや香だけだ。大阪出身者同士によるコンビらしい。
決勝進出経験者は三組。正直カミナリが二年連続で決勝進出を決めるとは思ってもみなかった。昨年大会で見せた漫才のフォーマットで終わるなどとは流石に思っていなかったが、それにしても、こんなにも早く引き上げられるとは。その意味ではジャルジャルも意外。2015年大会で見せた漫才以上の斬新なフォーマットを開発してきたのだろうか。レギュラー出演している『めちゃイケ』の終了が告知された今、ここでしっかりと存在感を見せつけておきたいところ。和牛は率直にいって今大会の優勝候補だろう。それだけのプロセスを踏んでいるし、実力もある。見せつけられるか。
ここに敗者復活戦の勝者が加わり、全十組で決勝戦を競い合う。誰が勝ち上がるのか。近年の傾向を思うと、昨年大会で決勝進出を果たしている先述の三組とさらば青春の光に可能性があるだろうか。ニューヨークや三四郎、Aマッソに大自然、霜降り明星にからし蓮根、ランジャタイといった新勢力もいる。よもや噂に聞いた東京ホテイソンか。何がどうなってもおかしくないが、無難な結果に落ち着いてしまう可能性も低くない。とはいえ、せっかくだから面白いことになってもらいたいものである。
「脳みそ夫単独公演「こんちわ~すクラブ」」(2017年10月18日)
2017年6月29日・30日に新宿ハーモニックホールで開催された単独ライブの模様をDVD用に再演した映像を収録。“OL聖徳太子”“ちびっこ石油王”“アラサー武士”など、様々なキャラクターに扮した脳みそ夫のパフォーマンスを楽しめる一枚となっている。
◆本編【56分】
「モーツァルトの給食当番」
VTR「オープニング」
「ちびっこ石油王」
「ちびっこジョンレノン」
VTR「脳みそ夫の歴史」
「アラサー武士」
「アラサー縄文人」
VTR「どんなシチュエーションでも脳みそ夫コンボ」
「名とん偵ブタ美」
VTR「脳みそ夫グッズCM」
「くだもの子」
「ムチムチニワトリ」
「フライドチキ子」
「パリピ☆一休」
VTR「パリピ☆一休の裏話」
「OL聖徳太子」
「OL聖徳太子・リズムVer」
脳みそ夫はタイタン所属のピン芸人である。かつては脳みそだけになってしまった相方と漫才を披露する「脳みそ漫才」というネタを演じていたが、数年の時を経て頓挫。「武士」「石油王」「聖徳太子」などをモチーフとしたキャラクターを演じる一人コントへとシフトチェンジ、その妙に愛くるしい存在感と浮足立った佇まいで人気を博している。ちなみに、本作のタイトルにもなっている「こんちわ~す」は、脳みそ夫が登場時に使用するギャグである。何故かネタの笑いどころで観客のウケが弱いときにも使用されるため、その滲み出る不安が笑いへ昇華されることも少なくない。……それでいいのか、と思わないでもないが、面白いのだから仕方ない。
脳みそ夫のコントの魅力は、そのシンプル過ぎる笑いの取り方にある。先述しているコントのタイトルを見ても分かるように、脳みそ夫が演じているキャラクターたちは、基本的には「モチーフとなっている題材×設定」という構図の元に作られている。例えば、『モーツァルトの給食当番』は「モーツァルト×給食当番」、『ちびっこ石油王』は「石油王×ちびっこ」というように。その結果、彼のコントにはまったく無関係のもの同士を掛け合わせることによって生じる、揺るぎない違和感が生まれる。しかし、そんな違和感に満ちたコントの中で、題材が上手く組み込まれる瞬間がある。それぞれにズレている筈の要素同士がピタッと噛み合うことで、笑いが生み出される。その笑いの取り方は、まったく無関係な言葉同士の共通点を思わぬ角度から見出す“掛け言葉”に似ている。或いはダンディ坂野のジョーク集か(ダンディ坂野のネタを知らない人は『爆笑オンエアバトル Light ダンディ坂野』を見よう!)。
正直、ネタのクオリティに関しては、そこそこの波がある。思わぬ切り込み方に驚きと感動を覚えることもあれば、あまりにもベタでありがちなボケに苦笑いが止まらなくなってしまうこともある。ただ、その笑いは一貫してシンプルで、まったく深みが感じられない。そこへ更に、あのビジュアルがある。脳みそ夫がコントを演じるときの恰好は、そのネタの浅さに対して、無闇にクオリティが高い。一見して、そういうキャラクターに扮しているということが伝わってくるほどに、しっかりと画としての強さを保っている。だからこそ、脳みそ夫のコントは見ている側の負担となる部分が少なく、疲れない。それこそが脳みそ夫の強みであり、心地良さであるように思う。
そんな脳みそ夫のコントが詰め込まれている本作は、何処を切っても彼特有の魅力で溢れている。大金持ちなやんちゃボーイ『ちびっこ石油王』が気ままに中小企業を潰したかと思えば、彼の友達の『ちびっこジョンレノン』がヨーコとの関係性を勝手にイマジンされることに腹を立てる。戦をサボッて女子会を繰り広げる『アラサー武士』たちが居たかと思えば、『アラサー縄文人』が土器と土偶にまみれた日々に愚痴をこぼす。……単独ライブならではの巧みに練り上げた構成がなんともいえない。個人的には、謎のニワトリ集団が己のムチムチぶりを見せつける『ムチムチニワトリ』からの、あの白い髭がトレードマークのキャラクターの娘・カーネルド―タースが秘密の恋人ドナルドとの日々をつづる『フライドチキ子』への流れがたまらなくアホで好きだ。内容もさることながら、タイトルの字面から漂うアホさがとても良い。
生き馬の目を抜くお笑い界における清涼剤のような笑い。否、それを良いと感じてしまうのは、この荒涼とした世の中もまた生き辛く、息が詰まるような空気が蔓延しているためだろう。そして、それこそが芸人の本質、お笑いの本来の形であるといえなくもない……こんちわ~す。あー、下らねェ。
Aマッソ「ネタやらかし」(2017年6月21日)
2017年3月17日・18日に東京・ユーロライブで開催された第四回単独ライブ「買ったらお縄!ホンチャン・ヤルデ株」の内容をDVD用に再現、漫才やコントに加えて、実際のライブでは披露されていない映像ネタなどを収録。
◆本編【74分】
「富松」
VTR「オープニング」
「ナインセカンド」
VTR「運動会」
「マサ」
VTR「日曜の昼下がり」
「漫才1「戯言シリーズ」」
VTR「避暑地へGO」
「制裁」
VTR「初産」
「進路相談」
VTR「お見舞い」
「漫才2「最高の一日」」
Aマッソは村上愛と加納愛子によって2010年に結成された。二人は幼馴染み同士で、出会った頃からお笑いに対して興味を抱いていたという。大学時代に出演していたインディーズライブをきっかけにスカウトされ、松竹芸能タレントスクール大阪校へ特待生として入学。そのまま松竹芸能へと所属するも、事務所の方針と合わず2013年に退社。同年、現在の事務所であるワタナベエンターテインメントに所属する。2015年に「爆笑ファクトリーハウス 笑けずり」(NHK BSプレミアム)へ出演、その独創的な漫才で注目を集め、今も一部のコアなお笑いファンからカルト的人気を博している。
Aマッソの魅力を突き詰めると「村上の演技力」と「加納のワードセンス」の二点が挙げられる。
まずは「村上の演技力」について。一見、いかにも平凡な見た目の村上だが、漫才やコントなどで役に入った途端、その見た目からは想像もつかないほどのウザさを発揮する。それが思想的に正しい考え方の人間であろうと、何を考えているのか分からない怪しい人物であろうと、村上が演じた途端にウザくなる。それも、例えば柳原可奈子や横澤夏子が演じているような、巷に溢れるウザい人たちを再現しているというものではなく、純粋に村上愛という人間の奥底から溢れ出ているようなウザさなのである。キャラクターでは収まらない、生理的なウザさとでもいうのだろうか……その意味では唯一無二の存在だ。
そんな村上のウザさに対して、「加納のワードセンス」が発揮される。それが正しかろうと、間違っていようと、加納の脳味噌から繰り出される言葉は常にシャープに村上の無神経なウザさをバッサリと切り捨てていく。その様が実に清々しい。加納のツッコミは、単純に村上の言動を否定するのではなく、その本質を突いている。ある種、愚鈍な村上の言動を、加納が言葉巧みに批評しているといえるのかもしれない。
本作ではそんな二人の魅力が余すことなく発揮されている。
「笑けずり」では漫才を披露していたこともあって、Aマッソといえば漫才師としてのイメージが根強いのだが、本編では主にコントが披露されている。これがなかなかに興味深い。漫才師によるコントには出来不出来の差はあれども多少の“余芸”感が漂ってしまうものだが、Aマッソの場合は、むしろ漫才以上に彼女たちのディープな側面が上手く表れている。小説家と使用人のやりとりが謎のミュージカル合戦へと展開していくオープニングコント『富松』を始めとして、バスの停留所に現れるという尻の摩擦でベンチに火を点ける“尻摩擦のマサ”に遭遇してしまった女子小学生の恐怖体験を描いた『マサ』、祖母の遺言に従ってある過ちを犯した会社の同僚に制裁を加える『制裁』など、トリッキーな設定のコントを異常に研ぎ澄まされたワードセンスで乗りこなしている。とりわけ、ろくに仕事の出来ないライブスタッフが用意した僅かばかりの水を賭けて、単独ライブ中のAマッソがオリジナルゲーム“ナインセカンド”で勝負する『ナインセカンド』は、彼女たちのセンスと表現力が端的に表された良作だ。「軍事司令官」の一幕は感動的ですらあった。
一方の漫才は、村上が加納にしょーもないクイズを出題し続ける『漫才①』と、かつて仲の良かったグループと遊びに行ったエピソードを喜々として話している村上に加納が詰め寄る『漫才②』を収録。村上のねっとりとしたウザさがこの上なく発揮されている『漫才①』も面白いが、「M-1グランプリ2016」の予選でも披露されていた『漫才②』には敵わない。無邪気な顔で楽しい思い出を語る村上から漂う違和感を、冷酷に的確に指摘していく加納のシャープなツッコミがたまらない。なにせ第一声が「思い出アップデートし過ぎちゃう?」である。あの状態の村上に対して、ここまで違和感をストレートに貫いている言葉は他に有り得ないのではないだろうか。
特典映像はなし。ただし幕間映像が充実している。特にオススメなのは「初産」。産婦人科を訪れた女性と看護士のやり取りを描いたクレイメーション(と呼べるほどの出来なのかどうか)なのだが、矢継ぎ早に繰り出される不可思議なニュアンスだけの言葉の数々がとても心地良い。ひょっとしたら、本編に収録されている映像の中で、個人的に一番好きかもしれない。ああいうなんだかよく分からない会話だけを延々と聞き続けながら午睡に浸りたいものである。なにかしらかの悪夢だろうが。
「ラストベストロッチ3」(2017年10月4日)
過去の単独ライブDVDに収録されていなかったコントの中から、二人のお気に入りのネタを11本ピックアップして再演した映像を収録。ロッチの単独作品がリリースされるのは『ロッチ単独ライブ「ハート」』以来四年ぶり、“ラストベストロッチ”を銘打った作品のリリースは七年ぶりとなる。
◆本編【57分】
「変なノリ長いヤツ」
「表参道の美容室」
「オヤジ狩りされてるのにされてないことにしようとするオッサン」
「試着室」
「20歳の告白」
「Wi-Fi」
「フラダンス」
「透視」
「before」
「除霊」
「ネパールのチェーン」
◆特典映像【16分】
「中岡ツアーズ in沖縄」
◆音声特典
「ロッチによる全編コメンタリー」
かつてのロッチといえば、キャラクターが醸し出す哀愁めいた空気感を一つの笑いのアクセントとしていたイメージがある。釣りの初心者に先輩風を吹かしながら語った釣り指南がことごとく裏目に出てしまう釣り好きなおっさんの居たたまれなさがたまらない『釣りのおっさん』や、どのような状況であってもギャグで笑いを生み出さなくてはならない芸人の辛さをコミカルに描いた『こんにちは根岸』などは、そんな彼らの当時の芸風を表した名作といえるだろう。
しかし、本作で演じられているコントは、とてもシンプルかつドライに作られている。思うに、タレントとして一定の評価を獲得した中岡創一に対する世間の印象が、当時に比べて大きく変化したためだろう。その傾向の変化が色濃く表れているのが、「キングオブコント2015」で披露され、本作にも収録されている『試着室』だろう。延々とズボンを履こうとしない客の不条理な振る舞いが、それでも不気味さを一切漂わせることなく、徹底してコミカルさを失わないのは、タレントとして積み上げてきた中岡創一の画の強さがあるからこそ成立させられる。その意味では、ロッチは着実にバナナマンと同じ道を歩んでいるといえるのかもしれない。
ただ、コント職人としての筋肉は、当時に比べて少し落ちてしまっている感は否めない。友人の結婚式で変なノリを長々と繰り広げてしまう悪いクセが止め処無く発動してしまう男を描いた『変なノリ長いヤツ』、「泥酔」を「どろよい」と読むものだと勘違いしていたことを指摘されたにも関わらずリアクションを取らずにこっそり修正しながら話を続けようとする中岡の姑息さがたまらない『Wi-Fi』、透視能力を身につけた男が会社を辞めて超能力者として生きていくことを決意するのだが能力の発動方法があまりにも泥臭い『透視』など、一定のクオリティはキープしているのだが、『試着室』ほどの衝撃を覚えない。良くも悪くも安定期に入っているということなのだろう。
そんな中にあって、他のネタに比べてちょっとだけ魅力を感じたのが『表参道の美容室』というコント。文字通り、舞台は表参道の美容室。中岡演じる中年女性が、コカド演じる美容師に髪をカットしてもらいにやってくる。彼女には「ただのデブのおばさんが……」と、どんな状況においても自虐的に謙遜してしまうクセがある。美容師がどんな提案をしても「ただのデブのおばさんが……」「ただのデブのおばさんが……」と、いちいち自分には勿体無いからと突っぱねてしまう。ところが、ふとした流れで、彼女の夫の話になった途端に……ここから先の展開は実際に見てもらいたい。急転直下のオチには些かの予定調和を感じもしたのだが、中盤以降の展開には深く感心させられた。それが自虐であっても、謙遜だったとしても、その意図が通用するのはあくまでも会話の相手に限られるのである。ロッチだからこそ表現できる、ちょっとブラックな苦味を強めたコント。面白かった。
これらの本編に加えて、特典映像として「中岡ツアーズ in沖縄」を収録。ロッチの二人と本作に関わった三人の構成作家(我人祥太がいる!)と中岡の謎の同居人が沖縄旅行に繰り出す様子が撮影されている。数日に渡る旅行の映像を16分にまとめるのは少し無理があるのではないかと危惧していたのだが、絶妙なバランス感による編集のおかげで、短いながらも満足感の残る映像になっている。良い仕事だ。ただ沖縄旅行を楽しんでいるだけの映像でしかないのだが、とても楽しかった。沖縄行きたいなあ(お笑いDVDレビューのオチがそれでいいのか?)
「M-1グランプリ2017」準決勝進出者決定!
こんな感じになりました(カッコ内は昨年の結果)。
和牛(決勝2位)
スーパーマラドーナ(決勝3位)
さらば青春の光(決勝4位)
ハライチ(決勝6位)
カミナリ(決勝7位)
相席スタート(決勝9位)
ニューヨーク(準決勝10位)
マヂカルラブリー(準決勝13位)
ミキ(準決勝16位)
かまいたち(準決勝17位)
南海キャンディーズ(準決勝18位)
ジャルジャル(準決勝19位)
三四郎(準決勝20位)
とろサーモン(準決勝22位)
Aマッソ(準決勝24位)
大自然(準決勝25位)
ゆにばーす(準決勝26位)
霜降り明星(準決勝28位)
アインシュタイン(準決勝29位)
アイロンヘッド(準々決勝敗退)
囲碁将棋(準々決勝敗退)
からし蓮根(準々決勝敗退)
笑撃戦隊(準々決勝敗退)
セルライトスパ(準々決勝敗退)
天竺鼠(準々決勝敗退)
見取り図(準々決勝敗退)
ランジャタイ(準々決勝敗退)
さや香(三回戦敗退)
東京ホテイソン(二回戦敗退)
ウエストランド、ギャロップ、金属バットの敗退が残念でならない。特にウエストランドはかなりウケていたと聞いているので、もしもそれが事実であるとすれば、もはや審査員との相性の問題なのだろう。いっそ出ないというのも手なのかもしれない。とはいえ、この御時世において、漫才師が売れるための一番の突破口がM-1グランプリなのだから、その判断を下すのは難しいだろう。まあ、その辺りのことをあーだこーだと言ったところで、何がどうなるものではない。とりあえず、昨年大会から気になっているからし蓮根と、唯一無二の危うい世界観の漫才で我が道を突き進むランジャタイに期待を寄せるばかりである。……敗者復活もあるけれどな!