白昼夢の視聴覚室

この世は仮の宿

おおなんというノープラン神戸旅(2017年3月4日・5日)

ニッポン放送 開局60周年記念 オードリーのオールナイトニッポン5周年記念 史上最大のショーパブ祭り」を観に行った日の夜、ひっそりと開催されたリスナー同士のオフ会で顔を合わせたこう☆こう氏が、夫婦で神戸に来るというので会いに行くことにした。こう☆こう氏は福岡県でTシャツの製造・販売をされている方である。当時、私とこう☆こう氏は一瞬しか会話を交わさなかったのだが、派手なファッションとアクティブな言動がとても印象的で、この魅力のカタマリみたいな人物のことをもっと知りたいと、かねてより思っていたのである。そんな最中に持ち上がった神戸来訪の話は、私にとってまさに渡りに船であった。……というのは、実のところは大義名分に過ぎず、本当は「一度、神戸に行ってみたかった」という好奇心によるところが大きかったのだが。えへへへへ(苦笑い)。

当日。家族に地元の駅まで送ってもらい、売店でお土産用の饅頭を購入、高速バスへと飛び乗ったのが午前7時半を過ぎたころ。そのままバスは走り出して、各停留所を経由して、神戸は三宮駅へと真っ直ぐに向かう。三宮駅に到着したのが午前11時50分ごろ。いつも、大阪へと向かうときに通り過ぎる場所に、とうとう降り立つのか……と感慨にふける間もなく、兵庫県民で“ミスター世話焼き”の異名を持つイシダドウロ氏と合流。実は、今回こう☆こう氏が神戸を訪れるのも、そもそもは彼の行きつけのクラブに行くためだった……らしい。詳しくは知らない。私はあまり他人の事情に首を突っ込まない人間なのである。イシダ氏と合流して、すぐさま電車で新神戸駅へと移動する。今回、こう☆こう氏は新幹線でやってくるのだが、この近辺で新幹線が止まる駅は新神戸駅しかないのだそうだ。むしろ、新神戸駅は新幹線を止めるためだけに作られたため、それ以外の楽しめる場所やらなんやらがまったく追いついていない……というのは、イシダ氏の弁である。

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「じわじわチャップリン」(2017年2月25日)

「アパレル」。服屋の店員にアパレル業の接客風の口調で語りかけてくる客。アパレル界隈の人間特有の鼻につく喋り方やマニュアル的言い回しを皮肉ったネタは過去にも存在したが、同様の方法論で店員に立ち向かうという発想は初めて目にした。この着眼点だけでもかなりのものなのに、構成も上手いからたまらない。半ば強引にアパレル風の口調を維持している客の不条理さが最高潮に達したところで、「僕、土木作業員です」と(もしかしたら同業者が他社を潰しに来たのではないか?)という一縷の希望を打ち砕く、この素晴らしさ。それでも何か納得させられるオチの一言に至るまで、とてもよく出来たコントだった。流石、チャンピオン。

 

「ダイイングメッセージ」。自宅で泥棒と遭遇し、胸をナイフで刺されてしまった男が、ダイイングメッセージをカセットデッキに吹き込もうとする(メロディ付きで)。胸をナイフで刺されているのに余裕ある行動を取っている……というギャップが笑いを生み出している。また、無駄に高い音楽性が、そのギャップを更に大きく広げている……その意味では、先週のてんしとあくまのコントに近いものがあるのかもしれない。途中で戻ってきた犯人が、ツッコミ役から不条理の担ぎ手へと役割を転換する構成もバカバカしくて面白かった。ただ、オチに救いがなくて、こんなに不条理なコントなんだから、そこはムチャクチャなことになっても良かったのではないか、という気もした。

 

【ふきだまりコーナー】

アイロンヘッド、インディアンス、インポッシブル、Aマッソ、えんにち、末吉くん、てんしとあくまトンツカタンネルソンズ、ハナコ、平野ノラ、ハリウッドザコシショウ、バッドナイス、ペンギンズ、マツモトクラブ、ORIEが登場。「今まで見たこともないギャグ」というテーマの元、バッドナイス、インポッシブル、ペンギンズがギャグを披露した。ペンギンズのネタにアイパー滝沢が入り込もうとする姿に、ちょっとだけ感動してしまった。新旧のアウトローキャラたちが共演している……!

 

「スリル」。二週勝ち抜き。恐い体験をするのが好きだという高松に、篠宮があの手この手を駆使して「安全なスリル」を味わわせる。センターマイクは用意しているが、漫才ではなく、布袋寅泰の『スリル』に合わせて高松を様々な方法で追い詰めていくパフォーマンス。とどのつまりは単なる悪ふざけなのだが、追い詰める方法のバカバカしさと使用されているBGMのリズム感が合わさって、ついつい笑ってしまう。こういうのを見ると、もう会場を自分たちの内輪に連れ込んでしまえば、何をやっても構わないのだなと思わせられる。それが良いことなのか、それとも良くないことなのか、私には判断できない。ただ、そういう徹底して意味のないこと、とことんバカバカしくて下らないこと、それって演芸じゃなくてテレビの役割じゃない? テレビの演芸番組なんだから、間違っていないといえば間違っていないんだけど……。三週連続勝ち抜きでチャンピオン大会出場決定。

 

 「社内恋愛」。同期の飲み会で意中の男性・鈴木との距離を埋めようと考えている和泉だったが、同僚の浜名が同じく鈴木に告白しようと考えていることを知り、自らの気持ちを悟られないままに諦めさせようと試みる。一昔前の会社漫画で描かれていたようなOL同士の腹の探り合いを、演技に強めのデフォルメを施して演じてみせたコント。そのため、新しさは皆無に等しいが、無難に笑える仕上がりにはなっている。あえて新しさを見出さない方向に行くのも悪くはないのかもしれないが、以前に見たコントの面白さを思うと、このクオリティは不服。演技力は安定しているし、だからこそ、こういうベーシックな台本でも笑うことが出来るのだが、もうちょっと攻めてもいいような気はする。今後、そういう一面も見せてもらえるようになれば、とても嬉しい(そういうネタだと投票数で負ける可能性もあるが)。

 

【今週のふきだまり芸人】

バッドナイス「ショートコント「サプライズ」」

ハリウッドザコシショウ「滑舌の悪いプロレスラー サムソン冬木の真似」

ORIEレースクイーンのショートコント「アドバイス」」

 

次回の出場者は、インディアンス、ORIEハルカラ(一週勝ち抜き)、ラフレクラン(一週勝ち抜き)。

「じわじわチャップリン」(2017年2月18日)

「ゲーム」。一週勝ち抜き。甥っ子とどんな遊びをしたらいいのか分からない高松に、篠宮が様々なゲームを教えてあげる。篠宮が提案する徹底的に意味のないゲームは、面白いといえば面白いのだが、その中身の無さが故にネタの世界観に入り込めないと、置いてけぼりを食らったような気持ちになるから困る。とはいえ、中途半端に達者なネタをやるよりは、このくらいブッ飛んでいる方が印象に残るのも、また事実。それにしても中身のないネタだった。書きかけの文字がなんという文字なのか当てる「「ろ」か「る」かゲーム」はともかくとして、「どんなチクビか当てるゲーム」はヒドかったなあ……笑ったけども……。

 

「古い稽古場」。一週勝ち抜き。バイオリンの腕は上達しなかったのに、稽古場のきしむドアを操る技術が上達してしまった男。ナンセンスな設定と独自の音楽観を融合したコント。生み出される音楽が素晴らしければ素晴らしいほど、ナンセンスな設定との乖離が笑いに昇華される仕組みになっている。で、確かに面白かったのだが、途中で歌い始めたあたりから、ちょっと期待していた方向性とは違う展開になってしまったかなーっという印象を受けた。ドアから生み出される音楽が発端となっているのだから、最後までドアを貫くか、或いはまったく関係のない新しい流れが作られるか、どちらかが見たかった。歌うのは、ちょっと違う。あと、オチの「ドアせえ!」という微塵も捻らないツッコミが、少しだけ面白かった。

 

【ふきだまりコーナー】

てんしとあくまアイロンヘッド、インディアンス、インポッシブル、Aマッソ、ORIE、末吉くん、トンツカタンネルソンズ、ハナコ、ハルカラ、バッドナイス、平野ノラ、ペンギンズ、マツモトクラブ、ラフレクランが登場。「マツモトクラブが腹を抱えて笑うギャグ」というテーマの元、Aマッソ、ORIE、平野ノラがギャグを披露した。カメラの前に出てきてはしゃいでいるORIEと平野ノラに澤部「どけどけ! バブルはとうに終わっているのだから!」

 

「子どもの遊び」。子どもの頃にやっていた「なぞなぞ」をお互いに出し合う。「爆笑オンエアバトル」以来、久しぶりにしっかりとえんにちの漫才を鑑賞させてもらったが(M-1予選はあまりにもヒドかったので自分の中でノーカン)……こんな感じだっただろうか。なんというか、あまりにも、盛り上がりに欠けている。当時はもうちょっとアイパーのキャラクターを全面に出していて、観客をガンガン笑わせていた気がしたが……。そういえば、M-1の時にもコンプライアンスの影響をもろに食らっているという噂を耳にしたが、それにしても、ここまでとは……。アイパーの出すなぞなぞがビミョーにアウトローだったのには笑ったが、全体的にトーンが低調で、彼ら自身もあまり盛り上がっていないように感じた。実力のあるコンビなので、この厳しい時代の流れに負けず、なんとか持ちこたえてもらいたいところだが。

 

「ものまね大連発」。一週勝ち抜き。「誇張しすぎたアンガールズ田中」「誇張しすぎた今でしょ!」「誇張しすぎたジャパネットたかた」「爆笑問題 太田さんの登場シーン」「誇張しすぎた木村拓哉」「誇張しすぎた美川憲一」を披露。全体的に粗めに処理していたような印象を受けた。荒々しいようでいて、パフォーマンスそのものは非常に丁寧なザコシにしては珍しい。とはいえ、それでも笑えた。壊れたオモチャのような田中の「ヤーマーネー!」、誇張された途端にデスボイスになるジャパネットたかた、シンプルにモノマネになっていた太田光(「爆笑問題 太田さん」という表記に地味にリスペクトを感じる)あたりがお気に入り。

 

【今週のふきだまり芸人】

ラフレクラン「ショートコント「突然先輩が来た」」

アイロンヘッド「ショートコント「分かっていたよ」」

ネルソンズ「ショートコント「優先席」」

 

次回の出場者は、アイロンヘッドオジンオズボーン(二週勝ち抜き)、ハルカララフレクラン

「R-1ぐらんぷり2017」直後の鬱屈を吐いてみる。

「面白いって、なんだろう?」。お笑いを真面目に見るようになって十数年、今頃になって、そんなことを真面目に考えてしまった。優勝した芸人のことは嫌いじゃない。ネタも笑った。優勝したことそのものに関しては不満もない。でも、何かが、しっくりきていない。その理由はなんだろう。自分が好きな笑いが評価されなかったからだろうか。確かに、レイザーラモンRGルシファー吉岡、マツモトクラブがさほど評価されなかったことは、私の心をひどく冷たくさせた。でも、笑いの量に関していえば、最終決戦に進出を決めたファイナリストたちのネタの方が多かった。そして、私の思考は、最初の疑問へと戻ってくる。「面白いって、なんだろう?」。笑えればいいのか。それだけでいいのか。これが漫才であれば、それでいいとも思えるだろう。漫才は他の演芸に比べて圧倒的に笑いに特化した演芸だからだ。事実、歴代のM-1王者を見ても、NON STYLEパンクブーブーのように笑わせることだけに特化したコンビの名前が刻まれている。だが、R-1ぐらんぷり、もといピン芸の世界において、笑わせることだけに特化したパフォーマンスばかりが評価されて、独創的な切り口や卓越した表現方法などがおざなりにされてしまうというのは、どうなのだろう……と、ここまで考えたところで、「別にいいんじゃないですか? 笑いに特化したパフォーマンスが評価されずに、重厚な演芸ばかりが評価されるというのも、それはそれで不健全というものですよ」という反論が自分の中に浮上してきたので、成程と納得することにした。

「ENGEIグランドスラム」(2017年2月25日)

銀シャリ「20万円のドライヤー」

COWCOW「うたの鬼ぃさん」

バイきんぐ「早押しクイズ」

ハライチ「旅館の機械化」

ジャングルポケット「常連客」

ジャルジャル「うろ覚えデュオ」

タイムマシーン3号「不動産の内見」

TKO「義父のSNS

チュートリアル「パンの王様」

オードリー「監督・主演 春日俊彰

アンガールズ「友情」

テンダラー「ディナーショー」

品川庄司「漫才(住所・ツッコミ・撃たれる演技)」

博多華丸・大吉金八先生にはなりたくない」「舞台の親睦会」

吉本新喜劇ユニット「給食にクレーム」

ロバート「アスリートCM講習会」

ナイツ「漫才(俺じゃない?)」

南海キャンディーズ「山里の最期」「理想の女性に看取られたい」

バカリズム「いろは問題」

千鳥「こだわりの寿司店」

エレ片「同窓会」

麒麟「名言を言いたい」「声で人を癒やしたい」

CONTS「取り憑かれた男」

レイザーラモン「ナイキソング」

オリエンタルラジオ「黄金時代」「GOLDEN TOWER」

和牛「洋服店」

東京03「20年来の友人」

木村祐一「“写術”」

中川家「漫才(護身、電車を降りる、不在届)」

爆笑問題「漫才(日米首脳会談、清水富美加、翻訳アプリ)」

久しぶりにリアルタイムで視聴(見られなかったところは録画で補填)。長時間の特別番組ながら、どのユニットもしっかりと面白くて、飽きずに楽しむことが出来た。

色々と発見も多かった。例えば、「ハライチの漫才は視点が現代的になりつつある」「ジャングルポケットはどんどんスタジオコントの似合うユニットに成長してきた」「微かな異常をじわりと楽しむジャルジャルのネタはテレビでの視聴に向いていない疑惑」「チュートリアルは自由になったときが一番面白いし一番ヤバい」「常に一定の軽やかさを保っているオードリーの漫才は、暗殺者のように不気味で恐ろしい」「「チドってる」というニューワードをぶちこんできた博多華丸・大吉の千鳥の知名度に対する信頼感の厚さ」などなど。

あ、あとアンガールズの『友情』は、よりベストな状態のパフォーマンスが『アンガールズ単独ライブ「~ゴミにも息づく生命がある~」』に収録されているので、気になる方は是非手に取ってみてください。めちゃくちゃ面白いから。

「R-1ぐらんぷり」と女性芸人に関する資料。

【過去のR-1決勝戦における女性率】

■2002年

浅越ゴエオール阪神桂三若ケンドーコバヤシ笑福亭三喬陣内智則だいたひかる友近中田なおきパペットマペット水玉れっぷう隊 アキ、南野やじ

 ファイナリスト12人中2人が女性。だいたは初代チャンピオンに。

■2004年

浅越ゴエあべこうじ陣内智則友近ネゴシックス、ヒロシ、南野やじヤナギブソン

ファイナリスト8人中1人が女性。友近は2年連続決勝進出。

■2005年

あべこうじ井上マー長州小力友近中山功太ネゴシックス、ヒロシ、ほっしゃん。

ファイナリスト8人中1人が女性。友近は3年連続決勝進出。

■2006年

浅越ゴエあべこうじ岸学キャプテン☆ボンバー友近中山功太博多華丸バカリズム

ファイナリスト8人中1人が女性。 友近は4年連続決勝進出。

■2007年

ウメ、大輪教授、徳井義実土肥ポン太友近なだぎ武バカリズムやまもとまさみ

ファイナリスト8人中2人が女性。友近は5年連続決勝進出。

■2008年

あべこうじ芋洗坂係長COWCOW山田よし世界のナベアツ土肥ポン太鳥居みゆき中山功太なだぎ武

ファイナリスト8人中1人が女性。

■2009年

あべこうじエハラマサヒロCOWCOW山田興志岸学(復)、鬼頭真也夜ふかしの会)、サイクロンZ、夙川アトム(復)、鳥居みゆき中山功太バカリズム

ファイナリスト10人中1人が女性。鳥居は2年連続決勝進出。

■2010年

あべこうじいとうあさこエハラマサヒロCOWCOW山田興志(復)、川島明我人祥太Gたかしなだぎ武バカリズム

ファイナリスト9人中1人が女性。

■2011年
AMEMIYA、COWCOW山田興志、キャプテン渡辺、佐久間一行スリムクラブ真栄田、ナオユキ、バッファロー吾郎 木村、ヒューマン中村

ファイナリスト8人に女性不在。

■2012年

AMEMIYA、いなだなおきCOWCOW多田、キャプテン渡辺、サイクロンZ、スギちゃん、千鳥 大悟、徳井義実友近ヒューマン中村野性爆弾 川島、ヤナギブソン

ファイナリスト12人中1人が女性。友近が05年以来の決勝進出。

■2013年
アンドーひであき桂三度雷ジャクソン高本岸学キンタロー。三遊亭こうもり、スギちゃん、田上よしえヒューマン中村プラスマイナス岩橋三浦マイルドヤナギブソン

ファイナリスト12人中2人が女性。

■2014年
馬と魚、おぐ、小森園ひろしじゅんいちダビッドソン、スギちゃん、TAIGA、中山女子短期大学、バイク川崎バイクヒューマン中村ミヤシタガクやまもとまさみレイザーラモンRG

ファイナリスト12人に女性不在。

■2015年

アジアン馬場園厚切りジェイソン、あばれる君、エハラマサヒロCOWCOW善し(復)、じゅんいちダビッドソンとにかく明るい安村NON STYLE石田、ヒューマン中村(復)、マツモトクラブ(復)、やまもとまさみゆりやんレトリィバァ

ファイナリスト12人中2人が女性。

■2016年

厚切りジェイソンエハラマサヒロ、おいでやす小田、小島よしお、サンシャイン池崎(復)、シャンプーハットこいで、とにかく明るい安村ハリウッドザコシショウ、マツモトクラブ(復)、ゆりやんレトリィバァ横澤夏子ルシファー吉岡(復)

 ファイナリスト12人中2人が女性。ゆりやんは2年連続決勝進出。

■2017年

アキラ100%石出奈々子三浦マイルドブルゾンちえみ、マツモトクラブ、ゆりやんレトリィバァ横澤夏子ルシファー吉岡レイザーラモンRG

ファイナリスト(復活除)9人中4人が女性。横澤は2年連続、ゆりやんは3年連続決勝進出。

【過去大会における主な女性セミファイナリスト】

(カッコ内数字は準決勝進出を果たした年)

赤プル(05、10)

アジアン馬場園(15)

いがわゆり蚊(06、07、09~11)

石出奈々子(16、17)

出雲阿国(06、09)

いとうあさこ(05~08、10)

ウメ(06~09、12~14)

エド・はるみ(08)

川村エミコ(07)

キンタロー。(13~15)

国崎恵美(05、06)

黒沢かずこ(08)

紺野ぶるま(17)

稲垣早希(10~15)

島田珠代(12)

だいたひかる(02)

たかまつなな(13)

田上よしえ(04、05、09~11、13~16)

ツジカオルコ(08)

椿鬼奴(06)

友近(02~10)

鳥居みゆき(08~10)

長江もみ(10、11、13)

中村涼子(16、17)

にしおかすみこ(07、10)

ニッチェ江上(09)

ニッチェ近藤(15、17)

平野ノラ(17)

北陽 虻川(12)

まちゃまちゃ(05)

松本美香(04、05)

森田まりこ(08、12)

やしろ優(15)

柳原可奈子(07)

ゆりやんレトリィバァ(15~17)

横澤夏子(15~17)

ロリィタ族。(07)

渡辺直美(09、10)

今年の「R-1ぐらんぷり」は女性芸人が豊作だという話を受けて、ちょっと調べてみた。で、どうやらその通りなのだが、こうしてズラッと並べてみると、別に今年が豊作というよりも、これまであんまり女性芸人が選出されていなかっただけなんじゃねえの的な気持ちがムクムクと。04年~12年まで女性芸人のファイナリストが0人ないし1人だったのって、やっぱりなんだかおかしい(実際の予選を見ていないから断言はできない)。……まあ、別にいいんだけど。うん。

追記。「M-1グランプリ」や「キングオブコント」で女性コンビが決勝に進出した例が少ないことを思えば、むしろ「R-1ぐらんぷり」は女性芸人の門戸を開いている方なのではないか……という指摘を受け、確かにそうだなあと少し思い直した。とはいえ、女性コンビに比べれば、女性ピン芸人の方が層は厚いのではないか?という気もしないでもないのだが。難しい。

2017年3月の入荷予定

15「小林賢太郎最新コント公演 カジャラ #1 『大人たるもの』 Blu-ray

22「じゅんいちダビッドソンの「のびしろの向こう側」

22「佐久間一行SHOW2016~NOW~

29「サンドウィッチマンライブツアー2016

年度末ということで、労働に勤しむ身と致しましては、なにやら身が引き締まるようなそうでもないような感じがしないでもないですが、当ブログの読者の皆様方はどんなもんでしょうか。年度末だからって、特に何も感じませんか。どうでもいいですか。どうでもいいですね。正直、私もどちらかというと、どうでもいいです。でも、まあ、こういう文章を書くときには、なにかしらかの挨拶文がないと、どうしても全体が引き締まらないというか……とりとめのない話を無駄に続けてしまいました。そろそろ本題に入ります。

三月のラインナップは以上になります。注目すべきは、やはりKAJALLAですかねえ。小林賢太郎片桐仁が久しぶりに共演を果たしたということで、けっこう話題になりました。昨年、私も大阪公演を観に行きましたが……いいライブでしたねえ。お芝居とも、一人舞台とも違った、ちゃんとしたコントライブでした。シティボーイズがファイナルを宣言してしまった今、その後を引き継いでもらいたいものです。この他、「M-1グランプリ」王者のサンドウィッチマン、「R-1ぐらんぷり」王者の佐久間一行が、それぞれ自身の公演をソフト化。サンドは10枚目、佐久間は6枚目のリリースとなります。今年もきちんと発売してくれて、ありがたいですね。じゅんいちダビッドソンはベストライブ……ではなく単独ライブを初のソフト化。ここで無難なベスト盤ではなく個性際立つ単独ライブ盤をチョイスする攻めの姿勢……まだまだ伸びしろ、ありますねえ!

そして四月は……あの衝撃的な漫才師たちが初のDVDをリリースだ!

「R-1ぐらんぷり2017」ファイナリスト発表の件。

アキラ100%(SMA)

石出奈々子(浅井企画

ブルゾンちえみ(ワタナベエンターテインメント

マツモトクラブ(SMA)

三浦マイルドよしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)

横澤夏子よしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)

ゆりやんレトリィバァよしもとクリエイティブ・エージェンシー 大阪)

レイザーラモンRGよしもとクリエイティブ・エージェンシー 東京)

ルシファー吉岡マセキ芸能社

ご覧のメンツとなった。

まずは決勝進出経験者から。昨年大会3位の「ゆりやんレトリィバァ」、ファイナリストの「マツモトクラブ」「横澤夏子」「ルシファー吉岡」が今年も決勝進出。「マツモトクラブ」「ゆりやんレトリィバァ」は三年連続の決勝進出である。どちらも最終決戦進出経験があり、優勝候補と言ってもいいのでは。「三浦マイルド」は2013年のチャンピオン。以来、4年ぶりの決勝進出である。優勝後、まったく名前を聞かなくなってしまっただけに、なんだか頑張ってもらいたい気がしないでもない。「レイザーラモンRG」は2014年以来の決勝進出。当時はスティーブ・ジョブズに扮していたが……今回は?

残りの三人は初の決勝進出者。「アキラ100%」はお盆で股間を隠すという宴会芸の可能性を追い求める、男性ピン芸人。前張りなどを要さず、本当に裸でネタに臨んでいるという話を聞いたことがあるが……生放送で大丈夫なのだろうか。「石出奈々子」はモノマネ芸で注目を集めている、女性ピン芸人。過去の大会では、モノマネ芸で優勝しているピン芸人も少なくないので、ここが優勝する可能性もある。「ブルゾンちえみ」は今まさに旬の女性ピン芸人。いつもはバックにダンサー二人を引き連れているが、今回のような賞レースではどうだろう。

以上がファイナリスト。ブロック分けはこのように決定している。

■Aブロック

レイザーラモンRG

横澤夏子

三浦マイルド

(復活ステージ3位)

■Bブロック

ゆりやんレトリィバァ

石出奈々子

ルシファー吉岡

(復活ステージ2位)

■Cブロック

ブルゾンちえみ

マツモトクラブ

アキラ100%

(復活ステージ1位)

ひたすらに一番手を選び続けるRGのカッコよさに惚れ惚れしそうだが、最後に出番を選んだゆりやんが「ここで!」と言いながら、トーナメント表の優勝のところに自分の名前を貼ろうとしたことも記録として残しておきたい(身長の問題で届かなかったが)。

以下、復活の可能性がある、準決勝戦敗退者の皆さん。

アイデンティティ田島

あばれる君(15年ファイナリスト)

AMEMIYA(11年、12年ファイナリスト)

エハラマサヒロ(09年、10年、15年、16年ファイナリスト)

おいでやす小田(16年ファイナリスト)

キャプテン渡辺(11年、12年ファイナリスト)

クロスバー直撃前野

紺野ぶるま

ZAZY

サンシャイン池﨑(16年ファイナリスト)

スリムクラブ真栄田(11年ファイナリスト)

粗品(霜降り明星

とにかく明るい安村(15年、16年ファイナリスト)

ナオ・デストラーデ

中村涼子

中山功太(09年チャンピオン)

西村ヒロチョ

ニッチェ近藤

脳みそ夫

パーマ大佐

バイク川崎バイク(14年ファイナリスト)

パタパタママ木下

ヒューマン中村(11年~15年ファイナリスト)

平野ノラ

藤崎マーケット田崎佑一

藤崎マーケットトキ

ぶらっくさむらい

まとばゆう

もう中学生

守谷日和

勝戦の模様は2月28日19時から放送予定。